【天才】那須川天心MMA衝撃デビュー2連戦 武尊戦の伏線か?
まあなんということでしょう。
誰がキックで無敗の現役ムエタイ王者を1RKOする高校生がMMAデビューして3日間で2試合やってその上、2戦2勝2KOするなんて予想したでしょうか?
誰も全く予想だにしてなかったでしょう、凄い、やばい、半端ないなど形容詞はいくらでもありますがいくらつけてもきりがないくらいです。
おかげでコタツでワクワクドキドキしながら、観戦できました。ありがとうございます。
那須川天心 衝撃のMMA挑戦
以前書きましたが、肘あり(KNOCKOUT)肘なし(RISE)ライジン(MMA中心) ルール関係なく挑戦する姿勢ってすごいですよね。
そのうえ2連戦って えっ?なんなの?格闘技だよね?野球じゃないよね?
ましてやピッチャーですら中5日くらいは間隔あけますよって話なのに
第1戦 12月29日 対 ニキータ・サプン
まずは、第1戦のニキータ・サプン戦
概要
- スタンドで距離のはかりあい。天心のローキックはスピードも早く、戻しも早い
- ニキータがグラウンド状態、天心スタンド状態で天心上からパウンド落とすも腕をとられて下から三角締めされそうになる。
- またもや腕とられてアームバー極められる(ほぼ)足でほどいて逃げる
- 2度目のニキータがグラウンド状態、天心スタンド状態から天心の高速左ストレートがヒットしてそこからのパウンドでKO
ニキータ・サプンはMMA選手としては強豪ではなかったけれども、初戦の相手としては強かった印象ですね。途中でテコンドー特有の回転けりなどで攻めてきたりして、
「おっ打撃でくるのか?」なんて思いましたけど、打撃ではおそらく勝てないと思ったんでしょうか、グランドに引き込む動きが多かったですね。
1Rのローキックの攻防では完全に蹴り負けていましたから、賢明な判断ですね。
しかし危ないところもあって、簡単に腕をとられてしまって、アームバーを決められました。あれでタップしていたら完璧に負けでしたが何とか逃げれました。
根性で逃げたのか、極めが甘かったのか、わかりませんがニキータ・サプンは、勝負どころと思って極めにきていました。
転がり流れて腕を外しに行ったのは練習なのか?身体能力なのか?いずれにしろ間違いなく天才、才能を感じさせる試合でした。
試合後のマイクでは・・・
キックボクサー代表で疲れました。
このルールで初めて試合をして焦ってしまって極められそうになったんですが、キックボクサーでもMMAのルールで勝てると証明できたと思います。
しかもその後の発言は、
すぐに終わってしまいましたが、31日、もう1試合どうですか? 皆さん、見たくないですか? 高田さん、組んでください。もう1試合出来るので
なんと2日後の試合に参戦希望!!しかもまたもやMMAルールで!!
この時は、極められかけた右腕の健康状態をチェックしてから正式に決定することで、即断即決には至りませんでしたが、その後正式に参戦決定しました。
RIZIN運営は、かなりの朗報だったと思います。
神取忍、シウバ、チャールズホースベネットなど怪我やビザの発給否認だったりで対戦カードが減っていったの所に、キックボクシング界のスターがMMA挑戦してデビュー戦で勝利!連続参戦してくれるんですから格闘技はスポーツとエンターテイメントの両方を兼ね備えているものと思っているので、勝利後のリングで参戦表明したのは、盛り上がります。
次の日に「怪我がないのでもう一回やります!」より観客を煽って、
天心「もう一回見たくないですか?」
観客「うおおおおおおーーー」
天心「明後日も応援よろしくお願いします!」
こっちのほうが盛り上がるに決まってます。前から、天心選手は今後の展望だったり、現王者への挑戦要求など、盛り上がるメッセージ、自分の希望をマイクでしゃべってくれます。(村越優汰への挑戦要求など、)
こういったところも、天心選手のいいところですよね。
対戦相手決定
対戦相手は、海外からセコンドや、フライ級の不慮の事態に備えリザーバーを用意してあり、対戦決定したのは
かませ犬っぽい・・・まあしょうがないか・・急遽参戦した選手だし
第2戦はハワイアンの喧嘩屋だそうです。情報すくなっ!!と思いましたが、MMA経験は天心選手よりは上でしょうから、どんなもんだと思ってみてました。
対戦相手情報 KAWIKA OLIGO
カウイカ・オリージョ | |
MMA戦績 | 0勝2敗 |
身長 | 165cm |
体重 | 56.4kg |
出身 | アメリカ |
いやいや勝率ゼロですやん。まあでももしかしたら負ける可能性もあるので、期待してみましょう。逆にここでチャンピオンクラスが来たら「えーーーっ」てなるでしょうからね。勝負は水物、ジャイアントキリングはあるのだよ。
カウイカ・オリージョ選手の戦績がのってるサイト見つけたんですが、プロ戦績は0勝4敗になってました。(どうなんですか・・・)
第2戦 12月31日 対 カウイカ・オリージョ
試合概要
- 序盤は打撃で攻めてくるが、打撃技術はもちろん天心選手のほうが上
- バックブローで仕掛けてくるがバックブローにカウンターを合わせる、しかも打ち終わりにハイキックまで合わせてくる打撃の天才っぷりを見せる天心選手
- またもやバックブローにカウンターを2発も合わせる
- グラウンドになったところでフロントチョークで一本
いやマジ凄すぎでしょ!もちろん打撃部分は優位に進めると思ってましたけど、グラウンド状態の相手に落とす攻撃が天下一品です。
ほとんどモーションがなく上から攻撃してくるので相手は防ぎきれませんでした。
プラス最後には、フロントチョーク(正式にはアームトライアングルチョーク)絞め技で一本とっておわるなんて思いませんでした。
打撃のポイント
私は打撃メインで試合を見ていたので唸った打撃ポイントを紹介したいと思います。
那須川選手は基本相手のカウンターとるのが上手なんです。自慢のハンドスピードとタイミングを見極める目でKOを量産するんですが、普通の選手の場合カウンター左フックやストレートに合わせるんです。
でも那須川選手はバックハンドブローに合わせてるんです。
これがどれだけすごいかというと、元来バックハンドブローは回転して攻撃するので、ガードしてしまいがちです。バックハンドブローの性質として、不意に来る技なので、タイミングがつかみにくいです。
その技に簡単に合わせるのは日ごろの練習で対策しているんでしょう。
上のGIFを見てもらいたいんですけど、
これは1R目に見せたバックハンドブローのシーンです
- 相手が回りだしたときにパンチを合わせています
- 回り終わったところにハイキック
この技は以前キックの試合でも見せてました。確かRISE111のタイトルマッチだと思いますが回りながら攻撃できるのは、足腰がしっかりしている証拠でプラスバランスもとれる筋力も兼ね備えてるという才能
次は一本取る前の攻防です。
相手の回りだしに右フックから左フック。
倒れたところにサッカーボールキック!!
こんなカウンターで見たことありません。キックの試合だったら完璧なダウンですよ。
勝手な邪推
キック界隈では、現在のスター武尊vs那須川天心が見たくてしょうがありません。
いつもその話題になるんですが、今は沈静化しています。
那須川は組まれたらやると明言していますが、武尊の方は公にコメントするのは少ないです。那須川はやってみたい気持ちがあることを明言しています。
正直実現する可能性は少ないです。
武尊はRIZINには参戦しましたがK-1以外の団体には参戦していません。
そこでファンが思うのは片方の興行ではなく、中立の団体だったら実現するかも?という思いです。(RIZINだったらあるのかも?)
そんな状況の中今回のバックブローを見て思ったんですけども、このバックブローは「武尊対策ではないのか?」
武尊の試合で対大雅戦で判定で負けそうな試合状況でしたが、バックハンドブローでKOした試合もありました。
この動画の10分15秒あたりから
見てもらえればわかりますが、綺麗にバックハンドブローでKOしています。
バックハンドブローに合わせたりできる?ということは対策している?
今は那須川は興味ないが組まれればやるよくらいのスタンスで話していましたが、
ファンの中では勝手な妄想が膨らみますね。
12/31の試合後マイクで那須川選手は、
RIZINでキックの試合もやりたいと思っている旨の発言をしたのも気になります。
まとめ
- 相手は2人とも強豪ではなかったが、MMA初挑戦でこの功績はでかい。
- ミルコも認めるくらいの才能の持主
- 打撃は他の追随を許さないくらいすごい
- 欠場者多数の中RIZINで2戦してRIZIN運営に恩を売った。もし実現するならRIZINのリングの可能性もありうる