K-1【武尊 vs 小澤海斗】試合レビューの話
どうもこんにちは。こないだの週末はK-1・Bellator・Deep・Gloryなどなど格闘技満載でしたね。生放送は楽しいけど全部見るのはやっぱりきついねなんて思ってました。
でもでもK-1はAmebaTVで歴代1位の試聴者数になったり盛り上がりましたよね。
その中でも,もちろん注目のカードは【武尊 vs 小澤海斗】でしたが、プレビューもやったので責任もってレビューもお送りしたいと思います。
試合の結果詳細はこちらにもありますが、
プレビューはこちら
まあ結果は武尊の判定勝ちだったんですが、小澤陣営はどんな作戦で来るのかなって思ってました。
結果自分の武器で攻めてきた感じでしたね。
具体的に言えば、小澤選手の右フックで相手下がらせて連打で仕留めるというスタイル。あとはバックハンドブローやバックスピンキックなどの回転技がうまいくらいですかね。
小澤選手もなかなかチャンスはあったと思うんですがうまくよけられた、対策された印象です。
小澤自営側にもっと武尊対策があるのかなと思ったんですけど出せなかったのか、対策してなかったのかあまり見られませんでした。
武尊はKO率も高くてパンチの強度も軽量級としても強いチャンピオンにまっすぐ打ち合いに行って絶対に勝てるの?って思うんですけどね。
振り返ってみると
1R目 お互い様子見距離の計りあい、手数と積極性で武尊優勢
ほぼ、決定打らしきものはなかったんですが、気になったのは、武尊が距離を測るためにローとか仕掛けていくんですが、小澤も返すんですけど1R終盤は足を止めてカットが間に合わず足で受けることが多いんですよね。序盤の距離を測る足先のローキックとはいえ何発もくらうとダメージもあるし攻撃の返しがないと効いてなくともジャッジの印象が悪くなります。
たとえば
その後も
小澤としてはちょっとあまりいい出だしではないかなと。
その前の部分で武尊のコンビネーション4.5発に対して小澤の返しは単発だったりとちょっと手数が少ないんですよね。前のプレビューでやったとおり小澤選手の必勝パターンは右フックからのコンビネーションで右ストレートでズドン!!的なやつなんで武尊選手をまっすぐさがらせたいんですけどステップ使ってまわるように逃げられてしまいました。
武尊選手も危ないと思ったら足使って逃げてました。
小澤選手はもっと蹴りで武尊の足を止めたかったなと、そんな1Rでした。
2R目 武尊はボディへの攻撃で小澤の足止める。小澤も返すが効果的な攻撃は少ない
2Rで注目したのは、武尊の蹴り技の豊富さですね。前蹴り、ミドルキック、ヒザ、三日月蹴りといろんな種類で蹴ってきます。さすがに小澤選手も効かされてしまいます。
注目してほしいのは
ここで三日月蹴りで効かせます。ちょっと角度的に見えづらいですが、
ロープ際まで下がらせて、もう一発三日月です。
三日月蹴り - Wikipedia 三日月蹴りの解説はこちらで。
それでも小澤選手も効かされたままでは終わりません。
反撃に出て相手をロープまで詰めますが、それまで足をけられて踏ん張れなかったのかうまくパンチが打てなかったのか、あせったのか、攻撃が手打ちになってしまいます。
ここでは5.6発の連打だったんですが本来のちゃんとしたスタンスで打ててれば武尊選手のガードの間を抜くことも可能だったと思うんですけど、ちょっともったいないなぁと。
それでも2R終盤には
小澤選手の左が当たります。
武尊選手は下がるんですけどまっすぐは下がってくれない、小澤選手は飛びヒザを狙ってたんですけど、武尊選手態勢が崩れないようにまわりながら逃げるのでうまく捕まえきれません。パンチの攻撃に切り替えますが踏ん張れてないので攻撃が軽い。
小澤選手にもチャンスはちょくちょくあるんですけど、なにせ右フックがジャストミートしないという、そのかわり左ストレートだったりが当たるので、コンビネーションで下がらせろーーーと思ってました。小澤選手は右フック狙っていたんだと思うのですが
当たって効くのは左の攻撃が多い。
2R目も武尊優勢で終了。
3R 小澤バックブローから打ち合いでチャンスつかむも終盤失速
3R目はお互い打ち合いに出ます。正直手数では武尊の方が多い。小澤はバックハンドブローから連打に持ち込みます。
ここのシーンではバックハンド2連打してパンチが当たったところ下がらせて右ストレートの必勝パターンだったんですが武尊はそれにカウンターあわせてきました。
練習してきたんだろうなーーしかも返しのフックまでつけて。
小澤陣営としてはかなりのチャンスだったんですが、倒すことができません。
キャプチャで説明すると
小澤選手がバックハンドで下がらせてからのシーンです。
小澤選手は狙いに行きます。
この展開に小澤陣営は持っていきたかったはずなんです。
Krush54. 小澤海斗 対 翔也 戦の時のダウンシーンと一緒のパターンなんで
武尊選手は前に出て打ち返してきましたが、あのまま下がっていたらもらっていたかもしれません。攻撃は最大の防御ともいえるシーンですね。
写真を貼っとくとこれです。
小澤選手はフックで下がらせた後に追いかけて行って相手の体が流れたところに攻撃し倒しに行きますがうまくいきませんでした。
まあその後はボディを中心に武尊が攻めて判定になりました。
判定でもフルマークの3-0で武尊の判定勝ちでした。
試合終了ですね。
下の表は動画見ながら攻撃数をカウントした表になりますけど
小澤選手は圧倒的に手数が少ないんです。
手数が少ないと言う事は、主導権は相手にわたります。受けることも多くなってくるのでダメージもたまります。正直悪循環です。
きつい時ほど前に出ろと言いますけどそういうことなんです。
武尊選手が3.4発の攻撃をしてきてもその後の返しは単発で攻撃が終わったりだとか
右フックを当てるという作戦かもしれませんが追いかけてパンチで仕留めるタイプなのに足効かされたら、追いかけれなくない?
小澤はボディ攻撃をしのげなかったのか?
2R.3R通して武尊は、膝、前蹴り、ボディブローなど腹部への攻撃で流れを作りました。途中から小澤選手は前蹴りからのヒザ受まくってます。
受けるのはしょうがないとしても、その後返しが全然ないんです。
打ち終わりからコンビネーションにつながらないので武尊選手からすると怖くありません。
どんどんヒザにつなげる攻撃をしてきます。だって打ち返してこないから。
そこでヒザにカウンターを合わせて欲しかった!!!
2Rからけっこうあるんですよね。膝のシーンは。
このヒザに攻撃をあわせる事が出来たら、ダウンとかダウンとは言わずともヒザでの攻撃を止めることになってたのではないかなと。
あとキャプではないですがボディ打つときも右ガードが下がってるんですよね。
そのタイミングでパンチをあわせてたら流れが少しは変わったかもしれません。
ちなみにパンチにヒザ合わせる動画探してたら見つかったので貼っときます。
この動画の2分55秒あたりからの展開でヒザにきれいにパンチを合わせています。
しかもそれが那須川天心という奇遇なことが
ちなみにこの2人は55kg級で最強クラスですが、所属団体が違うため対戦に至りません。対戦が実現しかけた噂もあったんですが流れてしまいました。
この2人が戦うとなると面白いんですがね。
それではまた。